趣味@本 vol11【幻冬舎文庫:ミ・ト・ン】@小川 糸
怒涛の読書週間です。
一冊読むと止まらない。
続けて、もう一冊。
通勤の車中で読んでいます。
最近は携帯ゲームをしている人が多いけど、
やっぱり本に限ります。
前回の「東京すみっこごはん」を買ったときに、
一緒に購入。
ミ・ト・ン
幻冬舎さんは帯のキャッチがそそられます。
「そばにはいつも手袋があった」
想像を膨らませる、本当にいいキャッチです。
この一言で購入。
【大まかなあらすじ】
手袋(ミトン)を編むのを大切にしている国で生まれたマリカ
うれしい時も、つらい時もミトンに想いをこめて編みます。
生まれてきてから、結婚し、そして旅立ちまで。
ミトンを通じて、マリカを描くファンタジー。
すべてがハッピーエンドではなく、しっかり内情を、
マリカの内面を引き出した作品。
要所要所で描かれる挿絵も本の世界により一層引き込まれます。
子供が生まれるときに読んで本当に良かった。
最後はハッピーエンドに書いているけど、
決してハッピーエンドに思えない。
人それぞれの考え方はあるにしても、
もう少し、幸せを期待してしまいます。
架空の世界を描いた作品ですが、挿絵の効果もあり、
かなり鮮明に世界観を頭に入れながら読むことができました。
挿絵が入った本を読むのは初めてでしたが、
こういった、架空の世界を描くときに、
読者に共通の情報を提示するのはすごくいいと思います。
手袋をはめるとき、
思い出す一冊だと思います。
人生のしあわせを考えさせてくれる
良い一冊です。
【オススメ度】 ★★★☆☆
【読みやすさ】 ★★★★☆
【 状 況 描 写 】 ★★★★☆
【価 格】 ★★★★☆